レリーフと彫刻の違いとは?アンティーク家具の美の秘密
アンティーク家具を見ていると
「レリーフ(浮き彫り)」や、「彫刻(カーヴィング)」といった言葉が出てきますが、
この二つの違いをご存知でしょうか?
どちらも職人の手による装飾ですが、その表現方法を知ることで、家具の美しさをより深く楽しむことができます。
今回は、この2つに注目してお話をさせていただきます。
【レリーフ(浮き彫り)の魅力】優雅な絵画のような立体感
レリーフは、家具の「表面」に施される装飾です。
木材の地を残しつつ、模様の部分だけを際立たせて浮き上がらせるため、
まるで木の中に絵画が埋め込まれているような、優雅で繊細な立体感が生まれます。
例として、キャビネットの扉やチェストの引き出し、
鏡のフレームの縁飾りなど、比較的平らな部分の装飾に多く見られます。
デザインが家具と一体化しているため、上品で落ち着いた雰囲気を演出します。

彫刻(カーヴィング)の魅力】生命力溢れる「立体」の表現
彫刻は、木材を前後左右から削り出し
独立した立体的な造形物として表現する技法です。
アンティーク家具においては
椅子の背もたれの頂上飾り、アームの先端
そして猫脚の「膝」(カブリオールレッグ)の部分の飾りなど
存在感を際立たせたい部分に施されます。
特に、ロココ様式の「アカンサス」の葉や「花籠」などのモチーフは
彫刻によって生命力溢れる躍動感が加わり
家具全体に格調高い華やかさをもたらします。

まとめ
この二つの違いを知ることで、アンティーク家具の時代や様式による装飾の使い分けがわかり
職人の技とこだわりをより深く感じることができます。
レリーフの静かな優雅さと、彫刻の持つドラマティックな躍動感。
その小さな意匠の奥に、職人の情熱と歴史が息づいています。
ぜひ、この知識を活かして、あなたの感性に響く「物語を持つ一脚」を見つけ、お部屋に本物の品格と美意識を添えてみませんか?
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